宮脇俊三「ローカルバスの終点へ」程野

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宮脇俊三著「ローカルバスの終点へ」の精読企画。1987年から88年に書かれた記述内容が2021年現在どうなっているのかを中心に記していく。基本的に月末更新。今回は程野(長野県下伊那郡上村)。
上村は2005年10月に飯田市に編入されている。本書では飯田線平岡駅から信南交通のバスで当時南信濃町の和田まで行き、そこから乗り換えて上村の中心地である上町で行き、翌日程野まで行く、という行程となっている。現在では当地の路線バスは信南交通が自治体から受託して運行する路線となっている。平岡と和田を結ぶ路線バスは平日の朝一日一往復になっているが、予約不要の乗合タクシーも設定されている。また、飯田から1994年に開通した矢筈トンネルを通って、程野、上町を経由して和田に至る路線バスが開通している。そういう意味では、程野はローカルバスの終点ではなくなっている。下栗には予約が必要な乗合タクシーは週二日ではあるが、和田・上町から通じている。
氏が宿泊したますやは現存していなさそうで、それどころか上町に宿泊施設は残っていないようである。飯田からの交通の便がよくなったからであろうか。下栗には民宿やロッジが複数存在する。