政治一覧

次期参院選比例区をにらんで

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民主党が前群馬県知事の小寺弘之氏を次期参院選の比例区で擁立する方針ということで、それに対して自民党群馬県連が主導で比例区の候補を擁立する動きがあった。山本一太参議院議員のブログを見ると、上野公成元参議院議員を擁立する動きがあったようだ。実名は書いていないが、書いている内容からそれは明らかである。ただ、高齢ということもあって、その線はなくなったようだ。

民主党が小寺前知事を擁立するのは、前の衆院選でも効果があった、比例区の候補に選挙区の候補のてこ入れをさせるという意図があるからだろう。群馬選挙区は前回から1人区になっており、次期参院選では民主と自民の現職が激突することになっている、激戦が予想される選挙区である。その民主党現職の支援に、群馬県では知名度が高い小寺氏を使うというつもりなのだろう。

また、山本一太参議院議員は「比例区で当選するには15万票程度が必要」と言っているが、過去二回の参院選で判断すると、民主党は自民党よりも政党名での投票数の率が高く、その分、自民党に比べると個人票は少なくても当選できるようになっている。前回参院選の民主党比例区での当選者の最低得票数は67000票余り。今回も前回のように行くかはわからないが、10万票あれば当選できるのではないか。


名護市長選挙で稲嶺進氏が当選

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http://www.asahi.com/politics/update/0124/SEB201001240006.html

名護市長選挙で、米軍施設の市内への移転に反対していた稲嶺進氏、現職で移転を容認していた島袋吉和氏を破って当選した。

先々週名護に行っていたのだが、稲嶺氏の集会を案内する看板がいたるところにあって、島袋氏の文字はあまり見かけなかった。その一方で、集団で不在者投票をする動きがあるという報道もあったりした。現職としても、仲井真沖縄県知事が県外移転に期待する姿勢に転じたわけで、辛いところだったであろう。

個人的には国家的な戦略の問題に地方の首長選を利用するのはどうかと思うのだが、私はアメリカに認めさせることがができるのであれば辺野古移転はすべきではないと考えている。この件についていえば、小沢幹事長の「きれいな海、埋め立てるな」という発言はわかりやすい。まあ、それで伊江島、下地島?とは思うが。ただ、この問題は、今までアメリカ依存一辺倒だった日本の防衛方針を転換するかしないか、というところから考えなければいけないと思う。本来は民主党政権になって、自民党が今までやってきた国家戦略なり、沖縄振興策なりを批判的に分析すべきだと思うのだが、そういうことをやらないのは、民主党政権に元自民党の人たちが数多くいるからであろうか。


田村耕太郎参議院議員が自民党を離党

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http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=516866006

田村耕太郎参議院議員が自民党を離党し、当面無所属で活動するとのこと。私がその報を聞いたときにはびっくりした。父親が自民党国会議員の世襲議員ではないし、もともと無所属で当選した議員なので、離党というハードルは高くなかったのかもしれない。

私が最近思っていたのは、ブログやTwitterなどで、政治家の考えが可視化されている一方、見せていない部分が多くあるのだろう、と。表向きは仲良しこよしと言っていても、本当のところ心の中ではどう思っているのかな、と。そのあたり、見せられた情報だけで判断したのでは核心には迫れないのではないかということを、今回の件で一層感じた次第である。

さて、田村議員は来年の参院選で改選となるが、既に同じ鳥取選挙区には民主党は候補の擁立を決めている。民主党から比例で立候補するとか、みんなのの党に行くとか言われているが、慌てて決める必要は全く無いわけで、無所属で立候補することを軸に、様々な方向を模索していくのだと思う。慌てているのは報道機関と自民党か。


社民党党首選で福島瑞穂党首が無投票当選

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いつも無投票で選挙の体裁を為す必要がないのでは?という社民党党首選であるが(公明党もそうだけど)、今回はいつもとは少し違った。

今回は、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題で、日米合意に対する福島氏の反対姿勢が閣内で不十分との批判から、照屋寛徳衆院議員が出馬を検討した。だが、鳩山内閣が日米合意通りの決着をすれば連立離脱も辞さない考えを福島氏が示したため、出馬を取りやめた。

http://www.asahi.com/politics/update/1204/TKY200912040207.html

しかし、これは無投票当選をしたいがための方便になる可能性はないだろうか。沖縄の米軍基地移設問題はなかなか難しい問題だと思う。社民党内部でも沖縄県に関係する議員とそうでない議員に温度差があるように思う。比例選出で沖縄県が本拠の山内徳信参議院議員は「私を殺してからやれ」と迫ったという。ただ、党全体でそこまでの気概があるのかというと、疑問がある。自民党も本部は県内移転が当たり前と思っているが、沖縄県連は県外移設を要望している。

沖縄の気持ちというのは私としては理解できるのだが、一方、アメリカは日本がアメリカの言うことを聞くのは当たり前だと思っているのだろう。その折り合いをつける力が現内閣にあるのかというと、肯定できないところである。

社民党に話を戻すと、ここで安易に無投票当選の道を選ぶことで、いよいよ進退窮まってくるのではないか、と思っている。どちらにせよ、連立離脱は遅かれ早かれ避けられないと思うので、どうせだったら参院選に向けて社民党らしさを出さないと。


自由民主党が党名変更も検討課題

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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091125-OYT1T00694.htm

「国民に『自由民主党』という党名に対する拒否反応がある」ということで党名を変更することを検討課題として挙げたらしい。日本社会党→社会民主党みたいな感じか。それならば、自由民主党→日本自由党とかになるのか。いや、私は名前はそのままでいいと思うけど。

最近の自民党と言えば、「国会を早期に開始しろ」と言っても、その前に長々と自党の総裁選やって国会が開ける状態でなかったり、「党首会談を早期に開催しろ」と言っても、その前に自党の総裁が自転車で転んで1週間も休んで党首会談を開催できる状態でなかったり、どうも間が悪いというか、戦う体制になっていない。あと、谷垣総裁よりも石破政調会長のほうが存在感があるように思えて、だったら石破総裁でいいんじゃない?と思ってしまう。

まあ、今のままの自民党にはまったく期待ができないが、民主党が独走するような状態も望ましくないので、そうなると政界再編を期待するしかないのか。第三極から始まって、まず二極目に躍り出るような勢力が。ただ、小規模勢力の運営はうまくいっても、そこから規模が大きくなってから運営がぎくしゃくしていくということはよくある話で、政権を担う勢力を興すのはなかなか難しいとは思う。


亀井国民新党代表が新党日本、平沼グループに新党結成を打診

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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091116dde001010032000c.html

私は国民新党はそのうち民主党と合併するのでは?という観測を立てていたのだが、そっちと合併するか。確かに、民主党と合併するよりは、そっちと合併したほうが自身の存在感は小さくならないだろう。しかし、新党日本も平沼グループも合併には及び腰だ。もともと国民新党と新党日本の仲は良好関係にあったが、2006年9月に当時新党日本に所属していた荒井広幸参議院議員が首班指名で自民党の安倍晋三総裁に投票したことで決裂。もっとも、その後荒井氏は離党したので、その話は過去の話となってはいるだろう。ただ、新党日本は一環して田中代表の党だし、考え方も国民新党とはそれほど近くはないように思う。平沼グループとしても、無所属議員3人ではなかなか活動の幅が広がらないとはいえ、ここはイデオロギーを大事にしているので、ほいほいとくっつくわけにはいかないだろう。

そういうわけで、今のところは亀井代表が先走っているだけという感がある。やはり「数合わせ」の感が否めない。


石原都知事が2020年オリンピック招致に立候補する意向を正式伝達

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http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20091110-OYT1T01241.htm

石原都知事も最後は「オリンピックをやりたがるおっさん」に成り下がった感じだ。しかも、2016年の招致では「コンパクトなオリンピック」を標榜していたにも関わらず、2020年では一部の競技を既に招致を表明している広島で行うことも視野にいれているという。あれがだめならこれはどうだろう、ということか。

さすがに、次の知事がオリンピック招致を取りやめにするとは思うが、不毛さを感じずにはいられない。


自民党が次期参院選で3人区以上での複数候補擁立の意向

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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091107-OYT1T00800.htm

谷川秀善参院幹事長が、次期参院選で3人区以上では複数の候補を擁立する意向を明らかにした。公明党が立たない、千葉、埼玉、神奈川はいいのだが、大阪はどうなんだろう。大阪はずっと3人区だが、過去自民党が2人当選したことはない。2人擁立したのも1962年が最後である。このときまでは1人当選、1人落選している。その後、1人擁立でも落選したことがあるくらいで、あまり自民党が強くないところである。民主が2人、自民、公明が1人づつ立てて、民主と公明は当選して残りの1議席を民主と自民が争うくらいなのかなと思っていたが、自民が2人立てると民主に利することにならないか。現時点での予想に過ぎないけど。

ただ、2人立てるくらいの構えでいないと、現職を差し替えることができない以上、なかなか党が活性化する動きにならないのだろうとは思う。けっこう現職が地味なんだよね。「女性や無党派の票をいただける候補者」という狙いは、要するに現職にない要素を持っている人、ということだろう。


自民党が参院選候補者の信任投票を検討

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http://www.asahi.com/politics/update/1030/TKY200910300240.html

自民党が次期参院選の候補者に対して、前もって党員による信任投票を実施することを検討しているとのこと。変えようという姿勢は評価するが、これはなかなか難しいのでは。まずルール作りにも時間がかかるだろうし、仮に不信任となった場合、また別の候補を見つけてきて信任投票にかけなければならない。もし信任できる候補者がいなかった場合、党公認の候補者を立てないのか?参院選までに時間がない中で、そういうことをできる余裕があるのか疑問。そして、不信任になった候補がいなかった場合「何のためにやったの?」という感じになる。

小沢流のトップダウンの手法に対抗してボトムアップの手法をとるということなのだろうが、短期的にみて成果がでやすいのはトップダウンの手法であろう。「自民党はじっくり立て直す、十年くらいは野党でいる」と宣言した上で長期的な党の立て直しに取り組むのであればいいのだが、そういうわけにもいかないだろうから、なかなか難しい。それでも、政権奪還を目指す時期くらいは早急に打ち出しておいたほうがいいのではないか。民主党も批判は受けていたが「何が何でも政権交代」という強い姿勢がなかったら政権につけなかっただろうし。


参議院議員補選とその他地方選

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今日行われた参議院議員の補欠選挙だが、神奈川、静岡ともに民主党の候補が当選。当たり前のように民主党が勝つと言われていたが、かつて民主党が補選に弱かったことを考えると、時代が変わった感がある。それにしても盛り上がりに欠けた選挙だった。谷垣自民党も体制を作るのに時間がかかって選挙をする体勢になかったということはあるが、それでもインパクトの弱さは否めない。今のところ敵失を待つしかないという状態になっている。

今日行われた知事選や市長選の結果を見ると、民主党が支持した候補の負けが目立つ。神戸市長選挙も民主党が現職が単独推薦したが、当選はしたもののかなりの僅差だ。戦略的な問題なのか。実際のところ、自民党は愛想を尽かされてはいるが、積極的に民主党が選ばれているわけではないと思う。川崎市は自民党が独自候補を立てて敵対してくれたおかげで現職が当選ができたのではないか。