携帯電話の負の側面

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この前店でご飯を食べていたら、どういう関係かはわからないけど男女二人連れが入ってきた。しばらくして女が携帯電話で話し始めた。電話が終わって料理が来て食べ始める。また女が電話で話す。食べながら話す。私が男の立場だったら携帯電話の電源を切れと言うなと思っていたら、今度は男のほうが携帯電話で話を始めた。二人して食べながら話す。店の人がおかわりを持ってきたが、それでも食べながら話をしている。女のほうが携帯電話での話をやめたなと思っていたら、また話している。男は話をやめている。これなら、二人で店に来ている意味がないではないか。見えていない人とのコミュニケーションはとれているが、見えている人とのコミュニケーションがとれていない。

私自身、携帯電話はよく使うし、手放せなくなってきているが、使ってはいけないような場所では使わないようにしている。たとえば、列車から降りて階段を上り下りで人で混雑している場合。携帯電話で通話とかメールなどをして流れの妨げになっているのを見ると、後ろから蹴りたくなる。まさに蹴りたい背中。本や携帯ゲームも同様で携帯電話ばかりが悪いわけではないが、こういうシチュエーションでは携帯電話を使っているケースが多い。

携帯電話のキャリアは「ケータイでつながる」みたいなキャッチコピーを使っているが、実のところ、携帯電話は実際の空間において周囲との断絶を余儀なくされるツールなのかもしれない。