2008年09月一覧

宮沢章夫氏の文章から考える現代日本の地域社会

宮沢章夫氏が心臓の病気で入院され、退院されたとのことだが、その退院後の9月5日付けの日記に興味深いことが書かれていた。ちなみに、宮沢氏は静岡県掛川市出身。

(中略)掛川でなにかできると思っていた。小さなところから社会は変革できると考えていた。まだそのころの掛川の街は小さかった。どこに行くにもクルマじゃなきゃだめになったのは、地方の生活圏が大きくなったからだ。なにものかが街を大きくしたからだ。かつては歩いてすぐの場所に商店があって、小さな土地で人は生活していたし、そうした生活に大きな支障があったとは思えない。資本はそれだけでは動かないから、地方の空間を変容させ、資本を活性化させようとするから、いまでは誰もが、地方ではクルマがないと生活できない、という言葉をあたりまえに感じている。けれど、「地方ではクルマがないと生活できない」はクルマを必需品にさせようとする資本の企みが生んだ言葉だ。というか、資本主義は、無自覚のうちにそう発展する。そのようにしか生きてゆくことができない。

http://www.u-ench.com/fuji21/

これって、現代日本の地域社会の本質をついているのではないだろうか。コンパクトシティという言葉が最近言われてきているけど、かつての日本の街はコンパクトシティが普通だった。それが、今コンパクトシティという言葉を持ち出して動かなければいけないほどに、街が肥大している。資本主義は人々の欲望を生みだし、満たす装置になっているのだけど、その欲望って実は小さいものにすぎないと思う。それに左右されすぎているきらいがある。

その後に宮沢氏も綴っているが、やはり新しい価値観を作り出していく必要がありそうだ。そうでないと、日本、だけではなく世界も立ちゆかなくなるのではないだろうか。


よーし、パパ自民党総裁選で盛り上がっちゃうぞー

マダムもいるわよー。

という、かけ声が聞こえてきそうな自民党総裁選であるが、やはり本命は麻生太郎ということになるか。推薦人も派閥横断的に名前が連なっている。自らが所属する麻生派からは一人のみ。余裕のある人は自派からの推薦人を少なくして、他の派閥からの推薦人を連ねる傾向にある。そういう意味では派閥の意味ってまだあるということか。その推薦人に高市早苗に稲田朋美もついているというのがアレだが。個人的には今回立候補した五人の中では麻生太郎がいちばん総理大臣にふさわしいと思う。というか、他の人がふさわしくない。ただ、この人はまわりがどん引きするような失言をしかねないので、失言が出る前に選挙にしたほうがいい。

石破茂前防衛相は、得意分野への見識はあるとは思うが、総理大臣が適役とは思わない。津島派フラストレーションを発散するための出馬ということか。ところで、津島派は石破派になるのだろうか。昔のイメージだと「派閥の長」という感じではないが、津島派や伊吹派があるのだから、石破派でもいいかもしれない。

石原伸晃元政調会長は元政調会長だから元政調会長と呼ばれているのだろうが、こういうように何と呼ぶかの取り決めがあるのだろうか。私としては元国土交通大臣と呼んだ方がいいと思うのだが、それともそれは黒歴史なのか。それだけ。

小池百合子、与謝野馨の両氏は推薦人に小泉チルドレンと呼ばれる人の名前が目立つ。与謝野馨首相になったら、次の選挙で初めて現職総理大臣が選挙で落選、という事態になりかねない(総理大臣経験者が選挙で落選したことはある)。これは邪推であるが、K元首相は小池、与謝野の二点買いなのではないか。で、小池、与謝野で二三位連合を組むつもりなのではないか、と。与謝野陣営の推薦人代表が野田毅元保守クラブ代表だ。保守クラブとは、ひどい書き方をすれば、保守党が保守新党になったときに泥船から自民党に逃げた野田、小池らが作った中継政党である。これはこじつけで、今でもつながりがあるかはわからないけど。しかし、何かが間違って寿司マダムが首相になったら日本が逃げ出すことも考えたくなってくる。ヒラリー・クリントンがあれだけがんばって結局アメリカ大統領になれなかったのに、寿司マダムが今回ひょんなことから日本の総理大臣になったら、日本は残念な国だと断定せざるを得ない。

そんな寿司マダムの推薦人は埼玉4区選出の早川忠孝議員の名前が。埼玉県連は麻生推しでいくって前から決めていたのになんでだよ、とつっこまれないか。


FEDSデフォルトメンバー+外伝メンバークリア

「ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣」のことを、勝手にFEDSと略させていただいております。

今回は、外伝シナリオをやってみようと思った。そういうのはインターネットの攻略サイトで知ったのだが、残存ユニット数が一定以下だと外伝シナリオがプレイできるらしい。残存ユニット数が少なくする、となると、仲間にするユニットを少なくする、という考えになる。そういうわけで、どうしても仲間になるユニット+外伝で仲間になるユニットだけでクリアすることにした。ただし、ガーネフを倒してファルシオンを手に入れたかったので、24章外伝には行かないということに。今回、フレイを使ってみたかったのでノーマルで。レギュラーメンバーは、マルス、アベル、フレイ、ドーガ、シーダ、オグマ、バーツ、ジュリアン、レナ、ハーディン、ザガロ、ホルス、エッツェルあたり。レナが中盤では唯一魔法が使えるユニットなわけだが、これがけっこう活躍した。魔防が高いというのがいい。ガーネフもレナで倒した。そして、今回、マルスがファルシオンを使ってメディウスを倒した。やった。しかし、2ターンで勝負がつく。敵の大ボスと味方の主人公の戦いであれば、もう少し決着までに時間がかかってもいいのではというのが正直なところ。


戦場の携帯電話

帰りの通勤電車。私は乗車時間が短いのでだいたい立って乗っているが、前のほうに並んでいる人は座ること望んでいることが多い。先頭に並んでいる人はまず座れるだろう。その次に並んでいる人も同じ。座れるか座れないか微妙な場所に並んでいる人、その人たちが繰り広げる席取合戦。まさに戦場と言っても過言ではない。私の一つ前くらいに並んでいる人がまさにそのボーダーラインあたりだった。列車が入線する、反対側のドアが開いて乗っていた人が降りていく、このあたりで臨戦態勢に突入したといっていいだろう。そこで、私の斜め前にいたおっさん、他の人は臨戦態勢に入っているのにまだ携帯電話をいじっている。何ということだ。ドアが開いて、並んでいた人が列車の中に向かっていった。

おっさん、座ろうとしたけど、座れませんでした。


週末日記-青春の呪い

青春18きっぷが2回分余っている。残された休日は2日。うーん、今回はそういうことになるはずではなかったのだけど。やはり、青春18きっぷの呪いにとりつかれているのか。青春18きっぷの呪いというのは、使い切れない、もう買うもんかと思っていても、ついつい買ってしまい、結局使うのに四苦八苦するという呪い。

昨日は使う見込みがあって、予定通りに使った。千葉、房総方面に繰り出した。天気が心配だったが、雨が降らなくてよかった。蒸し暑さはあったが。問題は今日。早起きはできなさそう。実際、出きなかった。昼頃、どこに行くか確かに決めないままに出発。JR武蔵野線が空いていたので、そのまま乗って千葉、東葛方面へ行った。総武流山電鉄から名前を変えた流鉄に乗る。流鉄では小金城趾駅のみが未訪だったので、幸谷から小金城趾までのることにした。流鉄、たたずまいが昭和。土曜日は平日ダイヤとか、Suica、PASMO、パスネットは使えないとか。ノスタルジックな部分を前面に出したら人気が出たりしないだろうか。3両編成はかなり空いていた。小金城趾から北小金まで歩いて、柏に寄って、帰る。元はとっていないが、仕方がない。帰りの武蔵野線に乗っているとき、大雨が降ってきた。早めに引き揚げてきてよかった。

自宅のインターネットはつながらないままだ。もうめんどうくさいのであきらめの境地。このブログは携帯電話を使ったり、FREESOPTという、無線LANが無料で使える施設を導入している場所に行ってアップしている。


ThunderBirdを使ってみた

職場で使っているメーラーを故あってThunderBirdにする。以前に使っていたのはシェアウェアのGauchoだが、それに比べると見劣りする。機能が少ない。UIで設定できる項目が少ない。なんか凝った設定をしようとすると、システムの環境変数を変えなければいけない、この値はこういう意味を持つというようなことを調べて、その値を変えなければいけない。ちょっと凝った機能を使いたい場合も、アドオンをインストールしなければいけない。引用部分の表示を変えるアドオンとか、メール送信時に確認ダイアログを表示するアドオンなどをインストールした。そういうのも、どういうアドオンがあるか調べなければならない。そういうものだと言われればそれまでだが、まず初心者には使えないなとは思った。


FEDSハードLv1クリア

「ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣」のことを、勝手にFEDSと略させていただきました。

そのFEDSをハードLv1でクリアした。以下、メモを列挙。

  • バーツが大活躍
  • ベックを使ってみたら大活躍、シューター使える
  • ザガロを使ってみた、そこそこ活躍
  • やっぱりメディウスはチキで倒した、今度はちゃんとマルスで倒したい。

あと、ノーマルだと敵のターンの最後に増援が出てくるのだが、ハードになると敵のターンの最初に増援がでてくる。ずるくない?増援が何ターン目にどのようなユニット出てくるか、ということを把握しないといけない。


竹熊健太郎「篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝」

康芳夫、石原豪人、川内康範、糸井貫二の四氏へのインタビューを中心にまとめられた本。糸井貫二のみ関係者のインタビュー等が中心で最後に本人へのインタビューが掲載されている。どちらかというと「糸井貫二に出会うまで」のドキュメンタリーと言った方がいいか。康芳夫という人物、正直私はよく知らなかったのが、このインタビューはかなり面白かった。体験談そのものが面白いというところもあるが、「オウム真理教に社会科学を勉強している幹部が少なかった」というような興味深い指摘もあったりする。自伝もでているようなので、機会があったら読んでみたい。石原豪人氏の話はホモセクシャルな話が印象に残った感じ。戦中、戦後の話は興味深かったか。川内康範氏の筋の通し方には感嘆した。右翼がどうの、左翼がどうの、カテゴライズされた思想のレッテルを前提で発言している人は氏の考えを知ったほうがいい。糸井貫二という人はほとんど知られていない人だと思うのだが、前述の三氏と並べると異色な感じはする。

人選もさることながら、竹熊氏の四氏に対する敬意が表れていて、丁寧に作られている。読み応えがある、よい本だった。

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)


茨城の自民党の話題二題

自民党総裁選を行うにあたって、各県連では党員の予備投票を行うと言うが、茨城県は、

一方、茨城県連は党員投票を実施しない方向だ。県連の重鎮の山口武平・県連会長が2日、「県連は麻生支持で間違いない」と述べた。山口氏は、麻生氏と親しい関係で知られる。県連内では「党員投票をやるべきだとの声もあるが、山口氏に逆らえる雰囲気ではない」と困惑の声も漏れる。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080903-OYT1T00433.htm

逆らえる雰囲気ではない。さすが山口武平。逆らえる雰囲気ではないとまで言われる政治家は今では稀有だろう。貴重な存在だ。と、書くと皮肉っぽいが、皮肉ではないよ。もっとも、山口氏に意見できるような人がいない、というのは好ましくないとも言えるが。

あと、居眠りする県議の写真を載せたブログがきっかけで議会の傍聴が規制されたという話。この県議は自民党の鹿行地域の選挙区から選出された議員。まあ、茨城県議会はほとんどが自民党なわけだが。私も市議会を傍聴したことがあって、そのとき居眠りしている議員を見つけたけど、このブログには居眠りしている議員がいたことは書いたが、個人名までは出さなかった。当然写真は撮っていない。考えは人それぞれだけど、個人名を出して写真まで掲載する必要があったのか、とは思う。ある種の自主規制はすべきではないか。よほど腹が立ったのであれば、まずその議員に抗議をして、納得できる回答がなかったのであれば写真を公表するとか。ただ、議会が一律で規制を強化するのはよくないことだとは思う。


消えゆくもの

私が使っている携帯電話はminiSDCardが入っているのだが、今日miniSDCardをSDCardのリーダーで読めるアダプタを買いに行ったら、生産中止だと言われた。microSDCardが主流となっているのはわかるが、miniSDCardも2年前に買った携帯電話で採用されている規格である。次々に消費せよ、ということか。

あと、東武ホープセンターのカレー店の昭和軒が閉店していた。よく行っていたのだが。