リニア中央新幹線は1県1駅、費用は地元負担とJR東海社長

http://www.shinmai.co.jp/news/20090609/KT090608ATI090008000022.htm

JR東海の松本正之社長が、リニア中央新幹線の駅について1県1駅が適当という考えを明らかにした。これは妥当だと思うが、駅の建設費用は基本的に地元自治体に全額負担してもらいたい、とのこと。これは、びわこ栗東→南びわ湖駅のときと同じやり方ではないか。ただ、リニアの駅と新幹線の駅ではインパクトが違うから、地元自治体もいろいろと考えるだろう。首都圏と中京圏の駅は自費で作るという、JR東海としては、東京側と名古屋側に一駅づつあればいいんだけど、途中に駅を作ってあげてもいいよ、くらいの気持ちなのだろうか。実際、東京と名古屋にしか駅がないとなると、何かトラブルがあった場合に困るだろうからいくつか中間駅は必要だろう。ここはJR東海も少しは折れてもいいとは思う。

1県1駅の方針に、山梨県、長野県は受け入れを留保、岐阜県は歓迎といったところ。長野県に複数の駅ができるということは、諏訪地域への迂回したルートがとられることが必須条件になるのだが、駅ですら地元負担で作らせようとするJR東海が、迂回ルートを採用するとは思えない。建設費の差額を長野県に見せておしまい、という気がする。しかし、長野県の「中央」からすれば、飯田に駅ができてもあまり嬉しくはないのだろう。