養老孟司「バカの壁」

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言わずとしれたベストセラー本。確かにいいことを言っていると認めるべき点がいくつかあるものの、論がとっちらかっていてまとまっていない。養老氏が話した内容を編集部の人たちが文章化したものということで、そういう”らしさ”がよく出ている。小話の集合体という感じで、一冊の本としての完成度は高くない。小話の中でためになることが多いと感じられれば高い評価になるだろうし、少ないと感じれば低い評価になるだろう。そういう意味では私の評価は中程度か。

結局のところ、書名のキャッチーさでの勝利か。

バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)


千葉商科大学が1限開始時間を遅くする

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http://www.asahi.com/national/update/0726/TKY200807260072.html

千葉商科大学が来年4月に開設予定のサービス創造学部で、1限の開始時間を10時40分にするという。個人的には開始時間を遅らせるのはいいことだと思う。大都市圏の大学に限ったことではあるが、通勤のピーク時間に1限の開始時間をぶつけられるよりは、遅い時間に始まってくれたほうがいいという意味で。

それにしても、「サービス創造学部」って何なんだ?なんだか無理矢理っぽい学部名が増えるのが最近の傾向か。


最近凶悪犯罪が多いという認識

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先日、日本で起きた凶悪犯罪をまとめたサイトを見たのだが、1999年前後に衝撃的な凶悪犯罪が集中して発生している。「最近凶悪犯罪が多い」というようなことが言われているが、「いやそんなことはない」という意見もある。統計的にはどうかはわからないが、感覚的には以前に起こったことの記憶は風化し、最近起こったことの記憶が鮮明である以上は、どうしても「最近凶悪犯罪が多い」という認識になるように思える。

人は歴史に学ばないゆえに、このような凶悪犯罪が繰り返し起こされるという考え方もできるが、歴史に学んでその対応を完璧に行った社会は逆に息苦しくなりはしないか。「白河の清きに魚の住みかねて元の 濁りの田沼恋しき」という句があるが、人間がきれいな場所に住めないとすれば、水をきれいにしてもそこで暮らす生き物は死んでしまい、その亡骸によりまた水が濁ってしまう。そのさじ加減というのを分析することが解決になるかもしれないが、そういう動きはないし、それを大っぴらにするのもそれはそれで問題かもしれない。


マイクロソフトが外来語カタカナ表記のルールを変更

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http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/25/news090.html

「コンピュータ」→「コンピューター」、「プリンタ」→「プリンター」など、末尾に付ける長音符号のルールの変更するとのこと。本業にかなり関係のある内容だが、私としては正直なところ違和感を感じる。今までJIS規格のガイドラインを採用していたのを、内閣告示に従った表記にしたというが、内閣告示の外来語の表記には以下のように書いてある。

英語の語末の‐er,‐or,‐arなどに当たるものは,原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す。ただし,慣用に応じて「ー」を省くことができる。

http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&id=1000003802&clc=1000000068&cmc=1000003933&cli=1000001613&cmi=1000004643

慣用に応じて省けるのだから、別に「コンピュータ」でもいいのでは?と思ってしまう。一例としてスリッパ(slipper)が挙げられている。内閣告示に完全準拠するのであれば「スリッパー」だが、まず「スリッパ」と呼ぶだろう。

業界的には外に出す文書は長音をつけて、内部的は文書は長音をつけない、というように書き分けるようになるのだろうか。それだったら、長音をつけるに統一したほうが楽かもしれないが。


今日のひるごはん

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今日は、カウンタ席で2人でハンバーグを食べたのだが、私ではないほうの隣の席に座っているおっさんが人間の機関紙を読んでいた。今日の一面は「ジャカルタ特別州が池田SGI会長に名誉貴賓賞」。よかったですね。

ハンバーグは1000円きっていたがおいしかった。


想像のSecurity

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去年の話だが、保険会社のアフラックの代理店のツーサンという会社の社員が顧客情報が入っているノートパソコンを紛失したらしい。

アメリカンファミリー生命保険(アフラック)は26日、約15万人分の顧客の個人情報が入った業務用パソコン1台を紛失したと発表した。顧客の銀行口座や病気に関する情報などは含まれておらず、同社は「パソコンにはパスワードの設定や情報の暗号化がされており、第三者が情報を閲覧することは困難だ」としている。

パソコンを紛失したのは、同社が販売委託している代理店「ツーサン」(東京都新宿区)の男性社員。紛失したパソコンには、約15万人分の顧客の名前や住所、生年月日、性別などのほか、保険料や保障額などの契約内容も保存されていた。

同社によると社員は17日朝、東武東上線志木駅から電車に乗り、パソコンが入ったカバンを網棚に置いたまま席に座った。池袋駅で降りようとした際、カバンがなくなっていることに気づいたという。池袋署に被害届を出し、カバンは同日中に同線下板橋駅で見つかったが、パソコンはなくなっていた。

http://www.asahi.com/national/update/0726/TKY200707260202.html

志木から電車に乗りカバンを網棚に置いたまま席に座った、ということは、この人は志木始発の普通列車に乗ったということだ。もし、通勤急行や準急に乗っていればこのようなことはおきなかったはずだ。あと、個人情報が入ったカバンを網棚に置いたまま席に座る、という行為はセキュリティ上してはいけないということになっている。最近になってそういう人がいるかどうか観察していたのだが、見かけなかった。セキュリティ教育が浸透しているのか、たまたまなのかはわからない。あと、去年の7月17日は三連休明けだったりする。三連休ということで仕事を家に持ち帰ったのではないだろうか。パソコンにはパスワードの設定や情報の暗号化がされていると言っているので、Pointsecかなんかをインストールしていたのだろうが、それで安心して仕事を家に持ち帰れる、となってはよくないと思う。仕事で使うパソコンには外に持ち出さない、というのがあるべき姿ではないか。


鳩山、新座、富士見

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東上線沿線の鳩山町、富士見市では、いずれも国政与党が推薦した候補者が無党派候補に敗れるという結果になった。今日の埼玉新聞の記事を見ると、富士見では民主党も現職を支援したらしいのだが、当選した無党派候補と共産党、富士見市民ネットが支持した候補のデットヒートで現職はすっかり蚊帳の外だった。鳩山は自公に加え連合埼玉も現職を推薦したが勝てなかった。

一方、新座では辛勝とはいえ、自公が推した現職が当選。この差は何なのだろうか。タレントの問題と言ってしまうとそれまでだが、「無党派の風」という言葉を使うのは安直ではあるが、そういうものを掴めたか掴めなかったかに差が出ているようにも思う。


三連休の北東北3日目

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私は鹿角市に来たわけだが、このあたりは十和田八幡平国立公園の域内である。さて、かつてかの三井理峯さんは「国立公園は麻薬・暴力団の隠れ蓑」と断じていた。三井さんは後生掛温泉でひどいめにあったことを選挙公報で訴えており、NHKが大層誰でも行きたくなるような宣伝をしたと言っていたが、私は三井さんの話を聞いて後生掛温泉に大層行きたくなってしまった。

鹿角花輪駅から八幡平駅までJRで行って、そこからバスに乗ることにする。八幡平頂上行きのバスに乗る。鹿角花輪駅から来たバスには誰も乗っていなかったが、ここで私を含め二人乗る。途中から何人か乗ってきて、いよいよ後生掛温泉に到着。バス停から少し歩くことになる。

外来入浴は400円。思った以上に清潔感がある、風呂も何種類か種類があって楽しめる。旅館宿泊者を含めけっこう客はいたようだが、浴場はそれほど混んでいなかった。個人的には腹の立つようなところではなかった。確かにオンドル大部屋をちらっと見たが、フェリーの二等船室のようで、受け付けない人には受け付けないだろうなとは感じた。ちなみに個室もある。ホームページを見た限りではそれほど高くはない。名物の黒たまごを食べたが、これは中身は普通のゆでたまごだった。

帰りは田沢湖方面に抜ける。鹿角から乗ってきたバスが八幡平頂上で折り返して田沢湖行きになるようだ。後生掛温泉から四人ほど乗った。先客もけっこういた。有名な玉川温泉、新玉川温泉でけっこう人が乗ってくる。ほぼ満席になった。

せっかくなので田沢湖で途中下車して、田沢湖駅からは秋田へ向かう。東京行きの新幹線に乗る人は多かったが、秋田行きに乗る人は少なかった。ここは空いていたら座れる例のあれだったのだが、全然問題なく座れた。

秋田から東京まで新幹線で一気に帰る。新幹線は満席。そらそうよ。ツアー客なんかも乗っていた。大曲で進行方向が変わるので、秋田から大曲までは進行方向の逆向きに座るというのが慣例になっているようだ。みんな逆向きに座る鉄道というのも、世界にもあまり例がないのではないだろうか。いや、あるかもしれないけど。

三連休パスを久しぶりに使ったが、やはり指定席4回は少ないように思う。無制限にしろとは言わないが、1日2回で6回くらいはほしいところだ。あと、雨が降らなかったのは幸いだった。東北地方は明日から雨のようである。


三連休の北東北2日目

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今日はまず八戸から特急つがるに乗る。朝早い時間にしては八戸から乗る人が多くて驚いたが、自由席を3両つないでいることもあってか、だいぶ余裕があった。野辺地で下車して大湊線に乗り換える。以前大湊線に乗ったときは1両編成で大混雑ということがあったのだが、今日は2両編成だった。それでも、青森方面から来た客を受けて立つ人が出るほどに混んだ。

恐山に行くために、下北で降りる。これが大量下車、この人たちが皆バス乗り場に向かう。バス乗り場には臨時の切符売り場ができていた。そこで切符を買う。知らなかったのだが今日は恐山で大祭が行われていて、臨時便も多数出ているようだ。明らかに1台では乗り切れないと思っていたら、続行便も出るようだ。2台体制で下北駅を発車した。ちなみに佐井行きのバスも停まっていたのだが、こちらもけっこう混んでいた。

恐山に行くのは9年ぶりのことである。そのときは下北から田名部まで下北交通に乗って、むつバスターミナルからバスに乗っていった。下北交通が廃線になったので、下北駅が恐山行きバスの始発点になったのだが、むつバスターミナルにも停まる。そこでも多数の人がバスを待っていた。2台を以てしても乗り切れないだろうと思っていたら、むつバスターミナルから続行便が出た。このあたりは豊富なノウハウがあるのだろう。恐山には当然自家用車でもタクシーでも行けるが、バスで知らない人同士が乗り合わせて行った方が、「らしい」感じがする。「念仏車」という妖怪みたいな名前のバス停があった。あと、以前来たときは冷水でバスを停めて水を飲むというイベントがあったのだが、今日はなかった。混んでいるからか、それとももうやらなくなったのか。

恐山は大祭ということで、駐車場に車がいっぱい、人もいっぱい。こういうイベントのタイミングでは来るべきではなかったとも思った。しかし、駐車場やバスは混んでも、恐山という場所の懐は深い。現世とは思えない景色を目の当たりにして、やはり来てよかったと思った。日本三大霊場の一つと言われているが、他の高野山や比叡山はわりと人が作ったものが表に出ているのに対して、恐山は自然と霊場の要素が強くあったところに、人が少し手を加えた、という感じがする。ここにいて何も感じないような、感性のない人が来ても仕方がないとは思うが、やはり日本でも有数の訪れる場所であると強く感じた。

イタコの口寄せに長い行列ができていたが、そのあたりで救急車で運ばれていく人がいた。一部始終は見ていないからわからない。本当は昼ご飯でも食べていこうかと思っていたのだが、今日の人の多さを考えて予定より一本早いバスに乗る。と言っても、臨時便なので予定にはなかったバスなのだが、帰りは1台で足りていた。

時間があるので田名部中心地で降りる。まさかりプラザという施設のレストランで昼食をとる。ホタテフライ定食。なんか青森、岩手に来るとここぞとばかりにホタテを食べているような気がする。おいしいし、安かった(800円)。田名部の街を歩く。、松木屋という古いデパートに入ってみる。ゲームコーナーのゲームが20円だった。格闘ゲームとか、クイズゲームなどがあった。あと、むつ来さまい館という、いかにも金がかかっていそうな施設に入る。「電力立地地域対策交付金事業」で作った施設らしい。全てを書かなくても何の見返りかはわかると思う。下北を紹介する展示があって、ちゃんとあの発電のPRコーナーもあった。

田名部からJRバスに乗って大湊駅まで行く。乗客は少なかった。大湊駅で列車を待っている人が多くてびっくりした。下北から乗る人は多いが、大湊から乗る人はさほどいないと思っていたのだが。下北方面からやってきた列車が折り返し青森行きになる。おそらく下北から乗ってきたと思われる人が何人かいたが、そのまま車内にとどまることは許されず、一回改札を抜けなくていけないようだ。当然ではあるが。大湊の時点では半分くらいの座席が埋まって、下北では大量乗車で立つ人もいた。この列車は青森行きではあるが、野辺地で20分以上停まる。弘前行きの特急列車が先行する。それに乗ることにする。野辺地から八戸行きの特急に乗り換えた人は多かったようだ。

弘前から普通列車を乗り継いで鹿角花輪に行く。今日はここで泊。なんだかんだで花輪に泊まるのは3回目だが、いつも同じホテルに泊まっている。だいたい路線バスの旅がらみで泊まっているのだが、あとは盛岡からの高速バスで1回来ており、JRに乗ってくるのは初めて。大館で買ったとりめしをホテルで食べる。おいしかった。


三連休の北東北1日目

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今日から三連休なので三連休パスを使って北東北を旅する。

まず新幹線に乗って盛岡に行く。朝一の臨時のはやてに乗る。おそらく満席だ。朝早くて睡眠時間が足りていないので、パソコンで少し作業をした後は眠りに入る。少し眠ったら仙台に着いて、もう少し眠ったら北上だった。北上から盛岡までは十数分。早い。

盛岡から花巻に行く。花巻と言えばマルカンデパートだ。マルカンデパートの大食堂でソフトクリームなど食べようと思っていたのだが、デパートは10時開店なのだが、大食堂は10時半からだった。がーん。10時半だと、後の旅程に影響がでる。まあ、たいして必然性のない旅程ではあるのだが、いろいろ考えて大食堂で何か食べるのはやめることにした。デパート自体は古かった。

花巻から新花巻まで行って、新幹線に乗る。盛岡で昼食をとってさらに北進と思っていたら、地震があったという。最初はIttemiaのコメントで教えていただいたのだが、待合室のテレビでもそれを報じていた。東京行きの新幹線が普通に出発して、特に遅れているという案内もないので、影響はないのかと思った。で、ホームに行ったら案内放送がかかって、八戸行きの新幹線が20分ほど遅れているという。そんなに遅れているのかよ。二戸まで行って久慈行きのバスという予定だったのだが、この接続時間が短い。JR盛岡駅の駅員に問い合わせたり、JRバス東北の営業所に電話したりしたが、基本的な対応としては、よその会社のことは知らないということ。同じJRグループなのにと思わず激高してしまったが、JR二戸駅に電話して、接続をとるということを確認した。基本的に、スムーズに連携をとれるような体制をとっていないことが問題だと思う。新幹線からバスに乗り換えた人は多かった。バスは20分遅れで出発。途中から乗ってくる人には申し訳ないと思ったが、人口閑散地域を走ることもあってか、途中から乗ってきたのは1人だったと思う。

久慈から八戸線に乗る。八戸線に乗るのは久しぶり、久慈で乗り換えたことしか覚えていない。実質初めて乗る路線だ。結局、鮫から混み出した。

八戸ではほたて丼とせんべい汁を食べる。ほたては三陸の名物だ、というより私の好物だ。せんべい汁は八戸の名物ということで食べたみたが、まあ一回食べたからいいかなと思ったり。