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http://mainichi.jp/area/mie/news/20120825ddlk24020159000c.html
三重県四日市市を走っている近鉄内部・八王子線について、近鉄は鉄道としては廃止をして、BRT化することを発表した。現在、年間3億円近い赤字が出ているという。また、BRT化に伴い発生する諸費用25~30億円の負担を四日市市に求めているという。
個人的には、四日市市南西部のバス路線を再編してその核として内部・八王子線跡のBRTを活用するのであれば価値はあると思うが、単に赤字だから内部・八王子線をそのままBRTに転換して、その区間に単純にバスを走らせるのであれば価値がないと思う。四日市市が金を出すのであればなおさら四日市市の公共交通網全体のことを考えていかなければならない。
ただ、ここをBRT化することもないのではないかと思う。近鉄がやる気がなくて地元が鉄路を残したいのであれば、伊賀鉄道や養老鉄道のように事業者を転換して鉄道路線を維持するのがいいのではないか。
あと、本路線はナローゲージと言って、線路のレールの間隔が普通の鉄道と比べて狭いので珍しいとされているが、そのため設備を改めるにも余計にお金がかかるようだ。珍しいということがそういうところで邪魔になるのだな、と実感。鉄道として残す場合は、改軌するということも検討材料に入るのだろう。
経営努力で赤字が減らせるのではないという指摘もインターネット上のテキストで見られたが、いずれにせよ黒字にするのは難しい路線だろう。そういう路線を、地元が民間企業に任せて運行してもらう、という時代は終わったのだと思う。