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http://mainichi.jp/area/saitama/news/20080218ddlk11010235000c.html
新座市議会議員選挙が終わったので私なりに少し考察してみる。
トップ争い
得票数1位、2位は前回と同じ顔ぶれ。前回とは違ったのはその順位で今回は1位が平松大佑氏で2位が並木傑氏。並木傑氏は過去4回の選挙で1位か2位につけており、市議選では負け知らずだ。市議選では。平松氏は支持が定着しつつあると思う。
党派別
公明党、共産党が前回から約1000票伸ばしたのに対して、民主党は1000票以上減らした。なんとか3議席確保できた形だ。公明党はまあ強いとして、共産党は今回若い小野大輔氏を擁立して、それを考慮して票割りしたのであれば成功だったと思う。実のところ私は票割りに失敗して1議席落とす可能性もあると予想していた。共産党では工藤薫氏がトップ得票だが、これは県議選出馬効果だろう。前回は県議選に出馬して落選した笠原進氏が共産党ではトップだった。民主党では、今回の選挙で出馬しなかった田中幸弘氏が多く得ていた得票がごっそり抜けた形。柴崎清氏は連合埼玉推薦だから組織票を得て上位で当選すると外野の目から見て思っていたのだが。内部的なことは全くわからない。
落選者
今回は現職2人、新人4人が落選。新人で言うと、今回は無所属新人は2人しか当選していない。定数減の影響が出たとも言えるが、あいまいな言葉を並べていまいちスタンスがわからない候補にはなかなか票は集まらないのではないかと思う。現職は実績があるが、新人はほとんど知られていない。それをカバーする具体的なアピールがないと当選はおぼつかないと感じた。個人的にはあまり意味がないと思っているマニフェスト型選挙だが、市議選では候補者が自身が作成してそれを訴えていけば有効かもしれない。
現職で言うと、星川一恵氏は前回落選した革新無所属の大矢道子氏の票をあわせると当選するのではないかと思っていたが、そういう単純な足し算にはならなかった。基本的に基礎票が少ないのだと思うけど、それをカバーする浮動票が得られなかったということか。私としてはあまり好きではないのだが、新座市議会では存在感を示していたと思う。ただ、市議会議員というのは接点がない人にとっては4年に1回うるさくする人、というだけのイメージを持っている人も多いと思う。それを覆すには、市民が市議会議員を知る必要もあるわけだが、市議会議員としても広く市民の支持を広げる努力も必要なのではないかと思う。中田勇氏は、今回は危機感を感じられたが、よっぽど切羽詰まったのか「議員報酬を毎年五%削減・十年で半減」という公約を掲げていて、それは滅茶苦茶だなと思っていたら、落選した。
*新座市の議員報酬は月40万円なので半分になると20万円になる(→参考サイト)
*ちなみに月40万円という額は人口15万人から20万人の市ではいちばん低いらしい(→参考サイト)
総評
選挙に当選したのがゴールではなくスタート、という月並みな言葉で締めくくりたい。それにしても、ローカル選挙の情報の少なさには困ったものだ。関係者にはいろいろと情報が飛び交っておもしろいことになっているのだろうが、外部の人間にとってはそれはうかがい知れない。新座市議選は毎回わりと選ぶべき候補が揃ってはいるが、そう考えるのは趣味でいろいろと情報を集めているからというのもあるわけで、誰に投票していいかわからないという人が多いかもしれない。今回の投票率は42.52%で決して高くはないが、国政選挙に比べて投票率が低いのは、情報量の差なのではないかとも考える。
そうは言っても、私にできるのはこれくらいだ。
http://politics.free-active.com/report/elr080101.htm
http://politics.free-active.com/document/niiza/nza0210.htm