Views: 5
今日はまず八戸から特急つがるに乗る。朝早い時間にしては八戸から乗る人が多くて驚いたが、自由席を3両つないでいることもあってか、だいぶ余裕があった。野辺地で下車して大湊線に乗り換える。以前大湊線に乗ったときは1両編成で大混雑ということがあったのだが、今日は2両編成だった。それでも、青森方面から来た客を受けて立つ人が出るほどに混んだ。
恐山に行くために、下北で降りる。これが大量下車、この人たちが皆バス乗り場に向かう。バス乗り場には臨時の切符売り場ができていた。そこで切符を買う。知らなかったのだが今日は恐山で大祭が行われていて、臨時便も多数出ているようだ。明らかに1台では乗り切れないと思っていたら、続行便も出るようだ。2台体制で下北駅を発車した。ちなみに佐井行きのバスも停まっていたのだが、こちらもけっこう混んでいた。
恐山に行くのは9年ぶりのことである。そのときは下北から田名部まで下北交通に乗って、むつバスターミナルからバスに乗っていった。下北交通が廃線になったので、下北駅が恐山行きバスの始発点になったのだが、むつバスターミナルにも停まる。そこでも多数の人がバスを待っていた。2台を以てしても乗り切れないだろうと思っていたら、むつバスターミナルから続行便が出た。このあたりは豊富なノウハウがあるのだろう。恐山には当然自家用車でもタクシーでも行けるが、バスで知らない人同士が乗り合わせて行った方が、「らしい」感じがする。「念仏車」という妖怪みたいな名前のバス停があった。あと、以前来たときは冷水でバスを停めて水を飲むというイベントがあったのだが、今日はなかった。混んでいるからか、それとももうやらなくなったのか。
恐山は大祭ということで、駐車場に車がいっぱい、人もいっぱい。こういうイベントのタイミングでは来るべきではなかったとも思った。しかし、駐車場やバスは混んでも、恐山という場所の懐は深い。現世とは思えない景色を目の当たりにして、やはり来てよかったと思った。日本三大霊場の一つと言われているが、他の高野山や比叡山はわりと人が作ったものが表に出ているのに対して、恐山は自然と霊場の要素が強くあったところに、人が少し手を加えた、という感じがする。ここにいて何も感じないような、感性のない人が来ても仕方がないとは思うが、やはり日本でも有数の訪れる場所であると強く感じた。
イタコの口寄せに長い行列ができていたが、そのあたりで救急車で運ばれていく人がいた。一部始終は見ていないからわからない。本当は昼ご飯でも食べていこうかと思っていたのだが、今日の人の多さを考えて予定より一本早いバスに乗る。と言っても、臨時便なので予定にはなかったバスなのだが、帰りは1台で足りていた。
時間があるので田名部中心地で降りる。まさかりプラザという施設のレストランで昼食をとる。ホタテフライ定食。なんか青森、岩手に来るとここぞとばかりにホタテを食べているような気がする。おいしいし、安かった(800円)。田名部の街を歩く。、松木屋という古いデパートに入ってみる。ゲームコーナーのゲームが20円だった。格闘ゲームとか、クイズゲームなどがあった。あと、むつ来さまい館という、いかにも金がかかっていそうな施設に入る。「電力立地地域対策交付金事業」で作った施設らしい。全てを書かなくても何の見返りかはわかると思う。下北を紹介する展示があって、ちゃんとあの発電のPRコーナーもあった。
田名部からJRバスに乗って大湊駅まで行く。乗客は少なかった。大湊駅で列車を待っている人が多くてびっくりした。下北から乗る人は多いが、大湊から乗る人はさほどいないと思っていたのだが。下北方面からやってきた列車が折り返し青森行きになる。おそらく下北から乗ってきたと思われる人が何人かいたが、そのまま車内にとどまることは許されず、一回改札を抜けなくていけないようだ。当然ではあるが。大湊の時点では半分くらいの座席が埋まって、下北では大量乗車で立つ人もいた。この列車は青森行きではあるが、野辺地で20分以上停まる。弘前行きの特急列車が先行する。それに乗ることにする。野辺地から八戸行きの特急に乗り換えた人は多かったようだ。
弘前から普通列車を乗り継いで鹿角花輪に行く。今日はここで泊。なんだかんだで花輪に泊まるのは3回目だが、いつも同じホテルに泊まっている。だいたい路線バスの旅がらみで泊まっているのだが、あとは盛岡からの高速バスで1回来ており、JRに乗ってくるのは初めて。大館で買ったとりめしをホテルで食べる。おいしかった。