2008年10月一覧

北越の旅3日目

十日町では、宮脇俊三さんの本に出てきた旅館が前身だと思われるホテルに泊まったのだが、おすすめできるか、おすすめできないか、と聞かれたら、後者の判断を下さざるを得ない。電話で予約したときからやばい感はあったのだけど、宮脇さんのいくつかの本の中でも、電話の対応は素っ気ないが実際に行ってみると愛想よく対応してくれた、みたいな例がいくつも書かれていたのでそういう期待をしたのだが、そうではなかった。独立系のホテルは当たり外れが大きくて、最近は当たりが多かったのだけど、そればかりというわけにもいかない。だから、どうしても均質なチェーンのホテルを選んでしまう。

昨日の夕方から今日の午前中くらいまで十日町市に滞在していたのだが、よい部分と悪い部分の振れ幅があって、総じて疲れた。

帰りは越後湯沢まで出て新幹線で帰った。大宮から埼京線~武蔵浦和~武蔵野線で帰ろうして、大宮でまもなく発車する列車に乗ったら、それは川越行きだった。仕方がないので、川越まわりで帰ることにする。疲れているな。早めに帰る日程でよかった。もっとも、武蔵野線はダイヤが乱れていたようだが。


北越の旅2日目

高岡から雨晴海岸に行く。天気がよければ立山連峰が見えるとのことだが、あれか?という程度にしか見えなかった。上のほうに雲がかかっていたし。雨晴から伏木に戻って、如意の渡しに乗ってみる。200円で15分間隔。乗客は私と他にもう一人。中伏木側から乗ってくる人は6人くらいいた。小さい船でこまめに客を運んでいる感じ。中伏木から万葉線に乗る。乗ったときは客は2人しかいなかった。途中からそこそこ乗ってきたが。米島口アルビス米島店前(一応これが正式駅名、らしい)で乗り換えることになった。降りる電車と乗る電車の口がくっついていたので、電車外で歩いたのは1、2歩程度。自分史上最短乗り換え所要時間。万葉線は単線区間もありながら15分に1本の運転間隔で走らせており、がんばっていると言えるのではないか。

高岡も世界遺産を目指しているらしいが、本当にこのレベルで世界遺産だと、日本中が世界遺産だらけになってしまう。あと、高岡開町400年ということで、前田利長を「利長くん」というキャラクターが街のあちこちで見かけるのだが、もう死んだ人だからいいとはいえ、「利長くん」呼ばわりはさすがの前田利長でも怒るのではないだろうか。

本当は今日は富山で泊まるつもりだったのだが、明日の午後の特急列車が軒並み満席で、今日のも乗ろうとした列車が満席になってしまい、慌ただしく富山を後にすることにした。駅構内の店で白えびを食べる。ここで食べることは多いのだが、値上げしていた。原油高とかの影響か。あと、カレー屋があったのだがなくなっていた。

今日は十日町で泊まることにする。「へぎそば」を食べる。けっこうしっかりした食べごたえのあるそばだった。


北越の旅1日目

今日から北陸を旅する。最近仕事が忙しくて準備が後手後手にまわって、当初案とずれずれになってしまった。

とりあえず、新宿から福井まで夜行バスに行く。これは早めに手配しておいた。3連休前の新宿高速バスターミナルということで相変わらず混んでいた。ただし、バスは10分程度遅れての出発で、これは優秀なほうであろう。ただし、福井の到着が10分ちょっと遅れた。

福井には半日くらい滞在した。福井鉄道に乗る。鉄道部から軌道部に乗り入れる。20分に1本というのは、路面電車としては、本数が少ない。福井であればそんなものでいいのかもしれないが。あと、市役所前は武生方面、福井駅前方面、田原町方面から来た電車が乗りいれてきて、ややこしいことになっている。足羽川を渡ったら、北の庄城趾を経由して福井駅前に着いて、そこから市役所前、田原町に至る、というようにしたほうがいいのだろうけど。

福井から金沢までは特急列車で移動する。10分くらい遅れた。ホームに着いて列車が来る予定の数分前に遅れています、の放送。遅れている理由は知らせない。普段は文句を言っているけど、こういうときに東京の鉄道事業者の列車遅延情報提供の優秀さを思い知る。

金沢に行く。金沢の中心部の商業の空洞化が進む、みたいな記事を見たのだが、そこに、金沢と言えば兼六園と金沢21世紀美術館(それがあるのは中心部)、というような記事があった。兼六園は行ったことがあるが、金沢21世紀美術館は行ったことがない。近くを通ったので行ってみることにした。無料で見られる部分だけ見る。結論を書くとけっこうおもしろかった。市民アートというのか、そういうものを並べてあるあたりとか。いちばんおもしろかったのは、絵が描いてあるタイル状の板かなんかが床に敷き詰めてあって、そこを人が踏んで歩いていくという、名付けて「踏みアート」。藤井フミヤのアレか。こういうのは自分にあったものを見ておもしろがるのがいいと思う。金沢は芸術に力を入れているようだが、確かに芸術を理解する力が、知力につながっていく部分はあるのかな、とは思った。

金沢からは寄り道しつつ高岡に行く。今日はここで泊。

最後に、北陸の中年女性って、わりと普通に割り込みをするのか?行列に並んでいる人から順番に、という概念がないのか。何度も割り込みされた。


岡山県知事選挙が告示

http://mainichi.jp/area/okayama/news/20081009ddlk33010614000c.html

知事選は新潟や富山でもやっているのだが、一時期地方選に候補を擁立することに熱をあげていた民主党がすっかり解散総選挙モードで地方選にはかまっていられないとばかりにおとなしくなったことで、現職vs共産という信任投票状態になっている。ところが、岡山は少し違うみたい。現職の石井正弘氏に挑戦する住宅正人氏は、出馬を表明したときは「ちくわ笛」の名人と紹介されていたので、おもしろ系の人かと思っていたら、本人のサイトを見たらかなり本気度が高い。事務所を岡山、倉敷、津山に構えており、それなりに体制もしっかりとしていようだ。現職が多選ということもあって、自民、公明、民主は自主投票。自民の知事寄りの会派は石井支持で、自民、民主の一部には住宅氏を支持する動きがあるという。党として石井支持を表明しているのは社民のみ。共産は現職との対立姿勢をとっており、住宅支持。各団体も石井支持と住宅支持に分かれているよう。

そういうわけで、けっこう白熱した選挙戦になりそうである。注目したい。


日教組と学力の関係に関する産経新聞の記事

http://sankei.jp.msn.com/life/education/081008/edc0810080731000-n1.htm

朝日新聞の「「日教組強いと学力低い」中山説、調べてみれば相関なし」のアンサー記事なのか、産経新聞が一定の関係がうかがえる、という内容の記事を出してきた。根拠は2004年、2007年の参院選の「日教組票」の合計数。目の付けどころが産経だね。

そもそも、ベスト10とワースト10で区切っているあたりに意図を感じる。この総合点というのは小学国語算数、中学国語数学の合計800点が満点であるはずだが、42位の福岡県と7位の山形県の差は30点以内に収まっている。これって、そんなに変わらないと言えるのではないだろうか。記事には「組合王国」と書かれていて成績も低い北海道であるが、私が北海道で育ってきた感覚から言うと、単に学習時間が短いからだと思う。今はどうかわからないけど。

この学力テストは去年から始めたばかりで、今年の成績の順位はがらりと入れ替わる可能性がある。一回やったくらいで、関係があるとか関係がないとか言うのは早計であろう。

個人的にはこんなテストの点数で一喜一憂しているのがばかばかしく思う。学力テストの結果をよくすることが教育、ではないだろう。結果を公表するとかしないとか騒いでいるが、もっと他にやることがあるようにも思う。


「地球のためにエコ」という驕慢

「地球のためにエコ」という言葉がよく使われているが、これは人間が地球をコントロールしているという思い上がりから生まれた言葉ではないか。例えば、地球温暖化にしても、恐竜が生きていた頃は今よりも地球の温度が高かったと言われている。それくらい気温が上がったとしても、地球は普通に存在できていたわけだ。地球温暖化で困るのは人間である。だから、「地球のためにエコ」ではなく、「人間のためにエコ」だろう。人間のためにとなると、なんとなくエゴをを感じるからか地球のためにとしているのか。人間以外のためだとすれば、人間以外の動物は地球温暖化で困る種もあるだろうし、そのためと言うのであればわからなくもないが、それ以前に人間は開発によって人間以外の動物を駆逐するような行動をとっている。

個人でそう思ってそれを実践している分にはとやかく言わないが、行政や企業がそれを提唱しているとき、その裏にあることや、逆に悪影響になっている可能性があることを考える必要があるように思う。


宇都宮市でエコ通勤推進デーを始める

しばらくすると記事が消えると思うので、全文引用させていただきます。

「もったいない運動」に取り組む宇都宮市は10月から月2回、自動車やバイクで通勤する全職員に、バスや自転車、徒歩での通勤を呼び掛ける「エコ通勤推進デー」を始める。職員自ら公共交通を利用、市民にも利用の輪を広げていくのが狙いだ。

市が2月に実施したアンケートによると、職員の通勤手段は自動車が67・5%(2557人)でトップ。次いで、自転車12・9%(489人)▽バス・電車9・7%(371人)の順だった。

職員の約7割がマイカー通勤している実態について、佐藤栄一市長は「公共交通が充実していないことが原因の一つ」と指摘。市長自身も「(推進デーには)バスで通勤したい」と話している。

市の試算では、推進デーの実施で公共交通の利用者が年間約1万5000人増え、年間約50トンの二酸化炭素が削減できるとしている。

http://mainichi.jp/area/tochigi/archive/news/2008/09/27/20080927ddlk09040121000c.html

「公共交通が充実していないことが原因の一つ」だから、LRTを作りたいということですね。

しかし、こういうのは月に2回ではなく、毎日習慣にするようにすべきではないだろうか。例えば、自動車通勤の人には交通費は支給しないようにするとか。公共交通が使えない場所から通っている人は仕方がないとは思うが。

それにしても、「もったいない運動」って名前は何なんだ、と思って調べてみたら、なんと私が住む新座市でも「もったいない運動」をやっていました。知らなかった。pdfだけど資料があった。例えば、エコショッピング。「春のリサイクルマーケットの開催に併せ、ポイントカードを活用し、マイバッグの持参を呼びかける。」とある。多くの人が自家用車で訪れる、環境にやさしくないリサイクルマーケットという催しでそういうことをやっていたのですね。


交通事故加害者について考える

今日、帰りに通った交差点に花が手向けられていて、警察の人がいた。おそらく交通死亡事故でもあったのか。その交差点には、今までで何度か花が手向けられるのを見たことがある。危険な自動車の運転をしているのをけっこうみかける。一応、運転免許更新のときに交通事故は加害者もこんなに悲惨なことになりますよ、といった内容のビデオを見るとは思うのだが、そういう啓蒙をしても、危険な運転をする人はする。基本的に、危険な運転の兆候がある人は、自動車の運転免許を持ってはいけないと思う。例えば、運転マナーは直接生命に影響する。交通事故の被害者を無くすというよりも、交通事故の加害者を無くす、といった考え方で対策を行う必要があるのではないだろうか。


東京都檜原村に行ってみる

東京都檜原村に行ってみた。なんだかんだで昼前の出発。北朝霞から武蔵野線、中央線、青梅線、五日市線経由で武蔵五日市まで行く。青梅線もデフォルト10両になったみたい。確かに客が多い。五日市線は6両編成でそこそこ混んでいたが、東秋留、秋川で降りる人が多かった。

武蔵五日市からはバスに乗る。昼過ぎだったからか、混んではいなかった。払沢の滝入口で下車。払沢の滝まで行ってみる。駐車場に車はけっこう停まっていたのだが、それほどの人はいなかった。滝はそれなりに見応えがある。冬は凍るらしいが、冬場にあそこまで行くのはそれなりに覚悟しないといけないのではないか。それなりに整備はすると思うけど。

檜原村中心部を少し歩こうと思っていたら雨が降ってきたので、バスの時間になるまで村役場のスペースにいた。一本バスを見送ったのだが、そのバスはけっこう混んでいて、私が乗るバスもそうかと思ったら、そんなに混んではいなかった。それでも、途中からぽつぽつと人が乗ってくる。檜原村は山間の静かな村、という感じだったが、観光客の車やバイクの量は多い。武蔵五日市駅の手前で少し渋滞になった。五日市まで来ると雨はやんでいた。

帰りは経路を変えようと、拝島から西武線で秋津まで行って、新秋津から武蔵野線、という経路で帰るつもりだった。拝島から西武拝島線に乗ったまではよかったのだが、小平で降りるつもりが萩山で降りてしまった。仕方がないので、いちばん早くに発車する国分寺行きに乗って青梅街道で降りて、新小平まで歩くことにする。つい最近、逆のルートをたどったのでわかっている。途中にあったラーメン屋で夕食をとった。これで、自分としてはミスを帳消しにしたつもり。


東国原知事は衆院選に出馬するのか

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081004-OYT1T00565.htm

中山成彬前国交相の引退で東国原知事の衆院選出馬が取りざたされている。東国原知事は出馬の可能性はゼロではないと言っているが、自分に関心を向けるために言っているだけで、実際は出馬する気はないと、私は思っている。ただ、自民党はけっこう期待しているようだ。本人にその気がなくて、まわりはその気になって、結局そうなる、ということもあり得る。ただ、ここは参院選落選組を持ってくるのかと思っていた。そういう声が挙がらないのは、あんまり期待されていないということですかね。もっとも、知事の後釜を狙うということもありか。

しかし、これで知事が辞めるとなると、宮崎県は2代続いて、知事が1期4年の任期を全うしなかったということになる。そういう例は記憶にない。