政治一覧

大野伴睦のエピソード

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1964年、山本幸一衆議院議員による大野伴睦衆議院議員の追悼演説から。ちなみに、山本幸一と大野伴睦は同じ選挙区(岐阜1区)で、前者が社会党、後者が自民党所属。

大野さん、かつて共産党の野坂参三氏が中国を訪れるため、あなたに旅券交付の口添えを依頼した際、何人かがこれに異論を唱えました。しかし、あなたは、「何を言うか、野坂君が中国に行ってもこれ以上赤くなるはずがない」と言われたと聞いております。まことにあなたらしく、この寸言人を説破する力強さは他に及ぶものがありません。(拍手)

当時国交がなかった中国に行きたかった野坂参三が大野伴睦を頼って中国に行くことができた、というようなことがあったという話は知っていた。実はこの話のソースをずっと探していたのだが、別の共産党の要人の話だと勘違いしていてなかなか見つからなかった。あと、原文は私の頭の中に残っていた文章よりもストレートだった…。今こういう発言したら何かと問題にされるけど、当時は特に問題視されなかったのだろう。大野伴睦のような器の大きい政治家は現在にはいないが、現在の空気が器の大きい政治家の培養を阻害している、という面も否定できないかと思う。


参院神奈川補選に民主党が金子洋一氏を擁立へ

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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090909-OYT1T00928.htm

10月8日告示、25日投開票の参院神奈川補選に民主党神奈川県連が金子洋一氏を擁立する方針とのこと。三重5区から2回立候補したものの落選して、前回の衆院選では立候補しなかった。長島一由氏の選挙を手伝っていたようだが、ここで挙がってきたか。神奈川での知名度はそれほど高くはないと思うが、今の状況だと民主党公認というだけで優勢か。

自民党はどうするのか。新総裁と新執行部が決まらないと候補を選出するのは難しいだろう。そうなると時間がなさすぎる。衆院選落選組のリサイクルか、または不戦敗か。

神奈川は民主が抜けた議席だが、静岡は自民が抜けた議席になる。静岡は定数2でもう1つは民主の議席になっている。ここの対応を民主党はどうするか。

いずれにせよ、自民党は過去の反省と未来への対応を同時に素早くやらなくてはいけないのではないだろうか。


額賀氏の会長就任に伴い、津島派の呼称を「額賀派」にします

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http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090907/stt0909071734006-n1.htm

自民党も派閥を解消していかなければならないとか言っている時期にあえて、額賀福志郎元財務相が津島派を継ぎ、額賀派になった。前の総裁選には出られなかった挙げ句、衆院選では比例復活当選。求心力はないと言ってもいいと思うのだが、それでも会長になるのは担ぎやすいからだろうか。確かに、ともに派閥の次世代リーダーと言われていた鈴木宗男、藤井孝男の両氏と違ってずっと自民党に残っているわけだけど、残っているというだけ、と思えなくもない。

総裁候補と言われている石破、鳩山の両氏は出戻りということがあるのだろうが、前の津島氏も出戻りだった。国民へアピールするのであれば前掲の両氏のほうがいいのだろうが、党内での人気はさほどないのかもしれない。石破氏も前回の総裁選での議員票は最下位である。

自民党の派閥はどうなっていくのか。選挙で新しい議員が落ちて古い議員が当選したという傾向にあるので、規模を小さくしながらも存続していくのかもしれない。額賀派はまだいいのだが、二階派に至っては国会議員三人だけである。三人で派閥はちょっとおかしいだろう。


民主党の比例下位当選者

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先の衆院選で、民主党は中国、四国ブロック以外で、比例単独候補が当選した。以下にまとめた。

ブロック・順位 氏名 年齢 経歴等 備考
北海道ブロック12位 山崎 摩耶 62 07年参院選立候補(比例区)
北海道ブロック13位 山岡 達丸 30 山岡賢次衆議院議員の三男
北海道ブロック14位 工藤 仁美 54
東北ブロック22位 和嶋 未希 54 山形県議(酒田市) (山形3区)
東北ブロック23位 高松 和夫 67 秋田県議(秋田市)
東北ブロック24位 菊池 長右ェ門 75 宮古市長
東北ブロック25位 山口 和之 53
北関東ブロック30位 川口 浩 54 茨城県議(取手市)
北関東ブロック31位 石井 章 54 取手市議
北関東ブロック32位 野木 実 67 和光市長
北関東ブロック33位 中島 政希 56 96,00,05年衆院選立候補(群馬4区)
北関東ブロック34位 桑原 功 64 群馬県議(前橋市)
北関東ブロック35位 玉木 朝子 57
南関東ブロック35位 藤井 裕久 77 衆議院議員、参議院議員
南関東ブロック36位 水野 智彦 53
南関東ブロック37位 石田 三示 57
南関東ブロック38位 斎藤 勁 64 参議院議員
南関東ブロック39位 相原 史乃 35
東京ブロック23位 竹田 光明 54
東京ブロック24位 石毛 鍈子 71 衆議院議員
東京ブロック25位 小林 興起 65 衆議院議員
東京ブロック26位 吉田 公一 65 衆議院議員
東京ブロック27位 川島 智太郎 45 00,03,05年衆院選立候補(東京9区/比例東京ブロック)
東京ブロック28位 中津川 博郷 60 衆議院議員
東京ブロック29位 渡辺 浩一郎 65 衆議院議員
北陸信越ブロック18位 沓掛 哲男 79 参議院議員
北陸信越ブロック19位 若泉 征三 64 衆議院議員
東海ブロック34位 笠原 多見子 44 岐阜県議(岐阜市)
東海ブロック35位 金森 正 71 三重県議(四日市市)
東海ブロック36位 山田 良司 48 下呂市長、00,03年衆院選立候補(岐阜4区)
東海ブロック37位 吉田 統彦 34
東海ブロック38位 三輪 信昭 66 愛知県議(天白区)、07年参院選立候補(比例区)
東海ブロック39位 小林 正枝 37 09年静岡市議選立候補(清水区)
東海ブロック40位 大山 昌宏 39
東海ブロック41位 磯谷 香代子 43
近畿ブロック45位 室井 秀子 53 兵庫県議(尼崎市) (兵庫8区)
近畿ブロック46位 熊谷 貞俊 64 08年大阪府知事選立候補
近畿ブロック47位 浜本 宏 57
近畿ブロック48位 渡辺 義彦 53 01,04年参院選立候補(大阪選挙区/比例区)
近畿ブロック49位 河上 満栄 38
近畿ブロック50位 松岡 広隆 27
近畿ブロック51位 豊田 潤多郎 60 衆議院議員
近畿ブロック52位 樋口 俊一 57 参議院議員
九州ブロック29位 川越 孝洋 66

途中でまとめるのが嫌になるくらいたくさんいる。

このうち、備考に括弧書きした選挙区は、民主党が候補を擁立しなかった選挙区だ。これは次回の衆院選のことを考えているのではないか。ただ、どちらの選挙区も民主党が推薦した候補が当選、または比例復活当選している。山形3区についてはちょっと想定外だったかもしれない。

高齢の人は最後のご奉公ということになるだろうし、最下位に近い人は一期で務められればいいと思っているかもしれないが、比較的上位で、次期選挙にも立候補したいときに行き場がなさそう、という人もいる。次回も名簿下位に名を連ねるのかもしれないが、民主党が計画している比例区の定数削減が断行された場合、名簿下位に記載された候補者の当選はかなり難しくなってくる。できて北海道くらいだろう。おそらく裏で話はついているのだろうが。

前回の自民党で比例下位で当選した議員が何かと世間を騒がせたが、それと同じ轍は踏まない、というのは伝わってくる。


衆院選の結果と今後の展望-野党編

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与党だった自由民主党と公明党が野党に転落した。公明党は小選挙区では全敗。比例区でも議席数を減らした。やはり、投票率が上がると厳しい選挙になる。都市部の地方議員に公明党の議員が多いのも低い投票率のおかげ、と言えるかもしれない。公明党の体勢の立て直しは早く、既に次期代表には山口那津男参議院議員の名前が挙がっている。

自民党は党史上最悪の選挙結果になった。ついに、衆参の選出国会議員が比例復活議員を含めても一人もいないという、自民空白県が三県(岩手、山梨、滋賀)もできてしまった。この意味は大きいのではないだろうか。あちこちで言及されていることだが、生き残った議員の顔ぶれを見ると、これから自民党が新しく生まれ変わることを期待するのは難しいような、旧来の自民党を小さくしただけ、という様相になっている。当然麻生総裁は辞任し、これから新しい総裁を決めるわけだが、それを決めるにしても何だかごたごたとしている。地方の意見を聞いてじっくりと決めるというのももっともらしく聞こえるのだが、スピード感がなく、巨象がゆっくり歩いているような印象は拭い去れない。もたもたしていると、すぐに来年の夏がきて体勢を立て直す前に参院選に突入することになる。参院選に2回、衆院選に1回勝って、ようやく政権を奪取できる。(余談だが、だいぶ先の話ではあるが2013年は衆参ダブル選になるかもしれない。)公明党との選挙協力も、全くなくなるとも限らないが、今までどおりにはできなくなるだろう。早急に自民党のビジョンを示す必要がある。自民党がこのままだと、また50年以上の間、民主党政権が続くかもしれない。

他の政党だが、共産党は現状維持。政権交代が注目されている中で健闘したと言うべきか。社民党が与党入りして立ち位置がぶれてくると、また存在意義を増してくるであろう。みんなの党は思ったよりも善戦した。本来であれば7議席だったのだが、比例区で当選の要件を満たす候補がいなかったので5議席になった。非自民、非民主の声を想像以上に集めたわけだが、何とも素人くさい。渡辺喜美代表の戦略がどうも危なっかしいというか、ふらふらしている。平沼グループと連携するかと思えば、民主党にすり寄ったり(岡田幹事長に拒否されていたが)。自民改革派+民主保守系、というのはわりと想定されていた新党なのだが、人数が少ないからか、こんなものか、というのが率直な印象だ。選挙前に結党したことで期待を集めたのだろうが、今後みんなの党として何らかの行動は起こさないと、その期待はしぼむであろう。党を運営していくお金のことを勝手に心配していたが、政党交付金がもらえるようになれば安泰か。逆に政党要件を満たさなくなって政党交付金がもらえなくなるのが改革クラブ。もう1人国会議員が増えれば政党要件が復活するが、この状況で改革クラブに入るという議員もそうはいないだろう。来年の参院選の頃までに整理されるのかと思う。


衆院選の結果と今後の展望-与党編

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8月30日に行われた衆院選で政権交代が実現した。民主党を中心として、社会民主党、国民新党、新党日本、新党大地が与党側になったわけだが、新党日本、新党大地は議席1~2の小所帯なので、一般的には民社国の三党が中心となった連立政権とされている。

民主党は議席を倍以上に増やす大勝利。中国、四国以外では小選挙区から立候補した候補は比例復活も含め全員当選した。中国、四国では広島、香川で躍進したが、徳島、愛媛で前回より1議席づつ増やした以外は前回と同じである。その他、福井では3つの小選挙区全てで負けている。一昨年の参院選でも小差で負けている。福井には何かあるのだろうか。

石川3区は中選挙区時代からずっと自民党系以外の候補が議席を獲得したことがなかった選挙区であるが、今回は民主党の候補が議席を獲得した。自民党が強いこの選挙区ではあるが、その内側は一枚岩ではなかったようだ。

同市に根を張る瓦力・前衆院議員=比例北陸信越ブロック、引退=は、北村氏と近い森喜朗元首相と反目していた。「当選が決まった後、瓦さんが『おー、よかった』と言ってくれた」。選挙から一夜明けた31日未明、近藤氏は明かした。「瓦氏は近藤氏を事実上、支持した」と考える関係者は多い。

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000550908310001

同市とは七尾市のことである。前回の選挙で自民党は瓦氏から北村氏へ候補者が変わったわけだが、それが伏線になったということだ。

民主党は前から元自民党の人たちが多数いるわけだが、今回の選挙でも、自民党でオーバーフローした人材を、反主流になってしまった人たちを中心にすくいあげた、という感がある。候補者、有力者レベルだけではなく、支持団体にも、自民党に固執する必要性が薄れていく点を、民主党が目ざとく突いたように思う。

国会議員が一気に増えたことによる弊害はあるだろうが、兎にも角にも政権交代が実現できなければ党の存在意義はなかった。あまり贅沢は言わず、まず政権交代を実現できたことを良しとすべきであろう。

その民主党と連立を組む党だが、まず国民新党。議席を減らして、幹部も綿貫民輔代表、亀井久興幹事長が落選。亀井静香新代表が就任した。これで一時期起きた民主党との合併問題が浮上するのではないか。参院比例選出候補の問題があるが、そこさえクリアできれば、合併のハードルは高くない。亀井新代表ももともと民主党との合併には乗り気だったようだし。来年の参院選前あたりが目処になるような気がする。

そうなると、今後難しい舵取りを迫られるのは社民党である。社民党は民主党と合併するという選択肢はまずとれないだろう。民主党中心政権の中で存在感を発揮しつつ、うるさくしすぎて捨てられないようにしつつ、次期参院選に向けて党勢も伸ばさなければいけない。果たしてこれができるだろうか。今まで通りの運営をしていけば沈む可能性が高い。人材も限られているし、小舟で大海に漕ぎ出すイメージだ。議席は現状維持だったが、現職が3人落選したのはマイナスだ。しかも、入れ替わった新人の3人は50~60代の年齢のおっさんである。これが若い人であればもう少し違ったのだが。

そういうわけで、民社国連立政権は1年くらいで終わるのではないか、とは思っている。その先は民主単独政権か、民主と他の党との連立政権か、全く新しい党の政権か、そんなところだろう。


幸福実現党が支援した候補の結果

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先の衆院選で、幸福実現党は小選挙区の全300選挙区で候補を擁立する予定だったが、「戦略的選挙支援」として、一部の選挙区で自民党、改革クラブの候補を応援した。その結果をまとめる。

選挙区 候補者 結果
北海道11区 中川昭一(自民) 落選
東京3区 石原宏高(自民) 落選
東京10区 小池百合子(自民) 比例復活当選
神奈川1区 松本純(自民) 比例復活当選
神奈川2区 菅義偉(自民) 当選
福井1区 稲田朋美(自民) 当選
岐阜5区 古屋圭司(自民) 比例復活当選
大阪17区 西村真悟(改革ク) 落選
山口4区 安倍晋三(自民) 当選
福岡7区 古賀誠(自民) 当選

菅義偉候補は500票差の辛勝だったので、幸福実現党効果があったかもしれない。他は特に影響なしか。小池百合子候補は逆効果だった?という見方もある。

幸福実現党は予想どおり1議席も獲得できなかったが、大川隆法総裁が立候補した比例近畿ブロックでは改革クラブを上回る票数を獲得している。幸福実現党がすごい、というよりも、改革クラブが駄目なのだろう。参院比例には和歌山に地盤がある議員がいるにも関わらずこの数字。政党要件も失って、これからどうするのか。

幸福の科学信者よりも幸福実現党の得票数は少ない、と述べていた。そもそも信者、という定義が曖昧である。宗教活動をほとんどしていない人でも名簿に載っていれば信者として計上されているかもしれないし。創価学会でも学会員の全員が全員公明党に投票するというわけではないらしい。熱心な信者は言われたところに投票するかもしれないが、さめた信者もいるだろう。

政治情報ライブラリも衆院選の結果を受けて更新をする。今月中にはドキュメントを、来月くらいにはデータベースを更新する予定。データベースは幸福実現党が多数候補を擁立してたいへんなことになっているが、実は候補者のデータエントリーは既に終わっている。


第45回衆院選投開票

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前から報じられたとおり、民主党が圧勝した。前回の選挙は「小泉フィーバー」でまさに熱風が吹いたという印象だったが、今回は冷たい風が自民党を襲ったという印象だ。

自民党は4年前の圧勝から一転しての敗北である。「おごる平家は久しからず」ではないが、こういうストーリーは歴史の中でも今まであったことである。しかし、実際に自分がそういう場を目の当たりにすると、ちょっと客観的には見られないというのが正直なところである。過去に下野したときも、第一党の座は守っている。野党が数あわせをして自民党より少し優っただけである。しかし、今回はガチンコで勝負して圧倒的に負けている。まさに結党以来の危機である。4年間、4人の総裁が務めたわけだが、少しづつだめなほうにだめなほうに向かっていったように思う。

民主党は日本の危機を救う素晴らしい政党、とは全然思えないわけだが、勝利の背景には、選挙戦略の巧さがあるとは思う。自由党合併後の民主党は小沢一郎という戦略家を得て、2005年衆院選では大敗したが、選挙には確実に強くなっている。

細かい点は後日書こうと思う。そもそも、まだ全部決まっていない。


自民、民主が公示後もサイト更新「政治活動なら問題なし」

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http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0908/24/news077.html

インターネットの世界だけではなく、実際の世界でも、政治活動という名目で公示前に選挙活動を行っている。結局、「政治活動なら問題なし」に収斂されてしまうのか。他にも現在の公職選挙法に基づく選挙には様々な問題が指摘されている。自民党よりは民主党のほうが古い感覚を持った人が少ないのは事実だと思うので、公職選挙法の全体的な見直しを行ってほしいものだ。


民主党が300議席超を確保するという各紙の報道

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新聞各紙が調査を行い、次の衆院選で民主党が300議席超を確保するという報道がされている。私は前に250議席弱という予想をしたが、大新聞様が調査を行ってそういうのだから、そうなのだろう。というか、こういう数字を出された後で自分の素人予想なんか出せるはずがない。素人予想はさっさと出すに限る。

一つ例を挙げると、石川3区は民主有利、もしくは接戦だがどちらかと言えば民主、というように各紙は見ているようだ。石川3区、中選挙区時代は石川2区、と言えば、55年体制以降は自民党、もしくは自民党系無所属の候補しか当選したことがない選挙区である。そこで自民党が負けて民主党が勝つとなれば、まさに大事件なのである。そこまでなのであれば、民主党が300議席超を確保するのも、納得はできる。

しかし、勝ちすぎるのもどうかと思う。ただ、小選挙区ではほとんどの場合自民か民主かの選択肢しかないわけだし、どうせ民主党の候補はほぼ比例で復活当選するので、自民党の候補を残したいか、落としたいかで、どちらに投票するかが決まってくる。それは選挙区各々の事情によるわけだが・・・。