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以前、福岡市営地下鉄七隈線についての記事を書いたが、実は乗ったのは二度くらいだ。今日福岡で時間があったので。乗ってみることにした。
空港線で天神まで行き、七隈線の天神南駅まで乗り換える。天神駅中央出口から天神南駅の改札口まで歩いて7分かかった。人通りの多い天神地下街を歩かなければならないので、スムーズに歩けない。埼京線渋谷駅や京葉線東京駅のように、乗り換えに長距離の徒歩を強いられる箇所に動く歩道が設置される場合が多いが、ここは既成の地下街だからそれは無理だろう。
天神南駅から橋本行きに乗る。乗る人は少なくない。そして、7.5分に1本と運転本数は多い。空港線と同じである。逆に空港線が少ないような気がする。七隈線はミニ地下鉄で4両編成だから、キャパシティが小さいが。
乗客は進むにつれ漸減していく。野芥、賀茂、次郎丸で降りる人が多かったが、橋本まで行く人もけっこういた。私は次郎丸で降りる。次郎丸の地上はザ・車社会、という感じだった。地下鉄の上に新しい道を作っているみたい。
賀茂まで歩いて、地下鉄に乗る。ホームで橋本行きの列車を見送ったが、がらがらだった。私が先ほど乗った列車がたまたま混んでいたのか。
福大前まで乗る。福岡大学が前にある。七隈線の名前になっている七隈まで歩く。どこにでもあるような郊外の地域、という感じだった。
乗ってみて感じたのは、ミニ地下鉄くらいの需要しかないところだと、どう頑張っても収益があがらないのではないかということ。地下鉄でいちばん赤字額が多いのは都営大江戸線で、これもミニ地下鉄だ。地下鉄の建設費削減の救世主みたいな扱いのミニ地下鉄だが、トータルで考えると結局たちいかなくなるのではないか。あと、七隈線の場合、路線長のわりには駅数が多い。駅数が多いと、その維持費もかかる。どの駅の駅員の礼儀は正しかったが、ある意味客の数が少ないので丁寧な対応がとれると考えられなくもない。